νG7水素水(仮名)の微量気体成分の分析結果について
サンプル:νG7水素水 (仮名)、 蒸留水
分析方法:ガスクロマトグラフィー
分析条件
装置本体/GC-390 GL-Science 製
分析カラム/Gaskuro Pack54 60/80 5m
(無機ガス成分も分析可能なパックドカラム)
キャリヤーガス/N₂、30.1mL/min(水素の検出感度向上のため)
検出器/TCD(熱伝導の差を利用する検出器)
インジェクション温度/260℃(液体を気化させる温度)
検出器温度/150℃
カラム温度/40℃、5min(気体成分のみ条件)
サンプル量/100μL(気体・液体共)
結果:
νG7水素水(仮名)の水素(H₂)含有量 1.6ppm 程度 ppm=0.0001%
νG7水素水(仮名)の二酸化炭素(CO₂) 蒸留水の11倍
追記:
1)某所にある分析装置類で、水素を主対象としてガスクロ分析を行いました。(キャリヤーガスを通常のヘリウム(He)から窒素(N₂)に変更。)
2)ガスクロ分析は、各成分を分離させるために分析対象物に応じて分離カラムを選択(準備)しなければなりません。今回は無機ガス検出に適したパックドカラム(Gaskuro Pack54)を使用しての分析結果になります。気体中の気体成分、あるいは液体中の液体成分の分析ですと、インジェクション温度や検出器温度などを調整しますと、感度良く検出できます。今回は、液体中の気体成分を対象としていますので、分析できる条件を選定するのに時間を必要としました。
3)その他の成分や高感度(定量)分析するためには、適切な前処理と分離カラム、標準ガスを準備する必要があります。具体的に分析対象物を指定して頂き、前処理方法や分析カラムを検討・準備し、装置利用期間も考慮した上で、某所にある質量分析器付ガスクロマトグラフィー(GC/MS)を使用すれば、ppbレベル(~0.0000001%)での定量・定性分析が可能になります。
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