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抜け毛、薄毛の原因とは?

2022.02.18

そもそも、抜け毛とはどのように起こるのでしょうか?
抜け毛自体は、髪の毛の生え変わりのサイクル中で必ず起こるものです。
毎日50~100本程度の髪が抜けていると言われています。この範囲内の抜け毛であれば心配はありません。
正常な髪の毛のサイクルでは、新しい毛が生え始めてから2~6年成長し、髪の毛のもととなる毛包は小さくなって成長が止まる2~3週間の退行期、3~4ヵ月の休止期を経て、新しい毛が生え始めることで古い毛は脱毛します。

女性と男性とで抜け毛、薄毛の原因の違い、それぞれ特徴があります。
女性の主な原因は女性ホルモンの減少ですが、男性の主な原因はAGA(男性型脱毛症)と呼ばれるものが多いのです。

女性の原因

女性の原因でもっとも多いのが、加齢による女性ホルモン「エストロゲン」の減少です。
エストロゲンは女性らしさを保つ上で欠かせないホルモンで、生まれながらに女性の体内に多く存在していますが、40歳を目処に数が減少していくことが分かっています。

それと比例するように毛髪は力強さを無くし、ハリやコシをなくしてしまうのです。
つまり、ホルモンバランスを良好に保つことが薄毛対策にもつながるといえるのです。
また、女性ホルモンの減少以外にも、毛髪に必要な栄養分「タンパク質」「ビタミン」

「ミネラル」の接種不足や、ストレス、タバコというように女性の場合は様々な原因が複雑に絡み合っているのが特徴といえます。

男性の原因

男性の薄毛で最も多いのがAGAと呼ばれる男性型脱毛症です。テレビや電車広告などで目にする機会が増えたので、ご存知の方も多いかもしれませんね。
日本人の30%がAGAに悩ませされていると言われており、もはや国民病といってもよいほどです。

AGA(男性型脱毛症)になると、成長期の期間が短くなるため、髪が細くなり抜け毛の量も増えます。また毛包も成長期に十分に成長しないまま、退行期、休止期に移行するため、毛包も小さくなっていきます。そうして、ヘアサイクルの期間が短くなり、やがて毛が生えなくなってしまうのです。

メカニズムは、男性ホルモンのテストステロンが毛包内のⅡ型5αリダクターゼと結びつくことでDHT(ジヒドロテストステロン)が生成されることが始まりです。
DHTがレセプター(受容体)と結びつくことで、成長期にある毛髪に対し髪が抜けるような命令を出し、抜け毛が発生。
女性ホルモンと違い男性ホルモンの減少は緩やかであるため、年を取るほどAGAにかかる確率が上がると言われています。

『薄毛は遺伝する』と、一度は聞いたことがあると思います。「父親がハゲているから、私もはげますか?」
「一家代々薄毛だから、私も薄毛になりそうで怖い」
といったお声を頂くこともあるので、『遺伝で薄毛になるのかどうか?』かなり気にされている方が多いのだと感じています。
結論から言いますと、ハゲや薄毛そのものが遺伝するのではなく、先ほど説明した男性ホルモンのレセプターが遺伝するかどうかです。
いくらDHTが大量に生成されたとしても、レセプターがなければDHTが命令を出せないわけなのでAGAは発症しません。

つまり、遺伝で受け継がれているかどうかはレセプターの有無ということになるので、一家代々ハゲている人はハゲるとはいえないということです。
ですが、「そうは言っても」と気になる方は薄くなる前から、早めの頭皮ケアをおすすめします。

男女問わず行いたい4つの対策

〇食生活の見直し

長年の食習慣の積み重ねが抜け毛の原因となる場合もあります。例えば、高脂肪の食事は、血行を悪くし髪に栄養が届きづらくなるため、抜け毛が増える恐れも。
また。過度なダイエットや偏った食事で、毛髪の原料となるたんぱく質が不足すると、毛髪への栄養が不足し、これも抜け毛の原因となります。

〇十分な睡眠

睡眠不足が続くと、全身の細胞の生まれ変わりに悪影響を受け、毛髪や頭皮環境も悪化するために抜け毛が増える要因となります。

〇禁煙

タバコは抹消神経を縮小させてしまい、栄養の周りを阻害します。血液循環も悪くなるため、頭皮への血行不良を起こして、十分な養分が毛髪に行き渡らなくなるため毛髪が抜けやすくなります。

〇ストレスをためない

ストレスによって、一時的に毛髪が抜けたり、部分的にはえてこなくなったりすることがあります。
ストレスは髪の毛だけではなく、健康面全てにおいても悪影響を及ぼします。さらに、エストロゲンの分泌を抑えてしまうこともわかっているので、普段からストレスをためないことを心がけましょう。

<まとめ>

薄毛改善に心理ストレスを感じると台無しになってしまいます。
どんなに高価な薬を用いてもストレスで自律神経が異常に働いてしまうと薄毛は進行してしまいます。
しかも、薄毛の悩み自体が大きなストレスですからなかなか効果が出ません。そしてますます嫌になってストレスがいくつも重なってしまいます。
悩んで悩んで解決できる事と、そうでない事をしっかりと見極めてみた時に「これは悩んでも変わらない」と判断できたらそこで悩むことをちょっと休んでみてください。
ちょっとお休みするだけでも、スーッと心が軽くなるかもしれません。
髪の悩みも、仕事や家庭での悩みも、ずーっと心に存在してしまうと心も病気になってしまします。
おおらかな気持ちであせらずに楽しんで薄毛治療ができるとよいですね。
ストレス解消になり楽しめる要素のある対策を始めるのはとても賢いやり方です。
ストレスと上手に付き合って、髪と体と心は全て一体と考え、しっかり労りながら薄毛を予防しましょう。